院長就任のご挨拶
このたび、4月1日付けをもって院長を拝命しました平野典和と申します。自己紹介をかねて就任のご挨拶を申し上げます。私は黒部市に生まれ、富山医科薬科大学(現富山大学)を卒業して整形外科医となりました。ちなみに富山医科薬科大学の第一期生となります。富山労災病院には平成8年から勤務しており、平成21年に当時の三輪晃一院長から副院長の職を命じられました。また、平成23年からは前任である木谷隆一院長のもとで副院長の一人として診察や治療に関わるとともに医療安全やサービス向上などの部門の責任者としても働いて参りました。
本年は病院開設から60周年となり、人間でいえば還暦を迎えます。当院はこれまでも地域の中核病院として高度急性期医療に当たって参りました。また、がん診療連携拠点病院としてがん医療の質を向上させるとともに、更には昨年から地域医療支援病院の指定も受けております。これは当地域の他の病院や診療所と連携して、より有効な医療を提供しようとする制度です。昨今、2025年問題と称される超高齢化社会の到来が議論されていますが、魚津市ではさらに早い速度で高齢化が進んでおります。私たちも日々の診療を通じて急速な社会構造の変化を痛感する毎日です。病院に求められる機能は時代とともに変化していきます。今後も地域の皆様と一緒に当院の機能をさらに高める努力を重ねたいと存じます。
一方、労災病院の名前が示すように当院には勤労者の健康管理と早期の職場復帰という機能も求められています。このため企業への産業医派遣などの健診業務や早期就労に向けての相談なども重要な業務となっています。
富山労災病院の果たすべき機能は他にも多々ございますが、これらを今後も継続するためには健全な病院経営を維持することが不可欠です。今後も地域の皆様の絶大なる支援をお願い申し上げる次第です。
富山労災病院
院長 平野 典和