常勤医3名体制で外来診療ならびに入院診療を行っています。
地域の中核病院として近隣の医療機関と協力関係を保ち、疾患や状況に応じて医療連携を行っています。難治性排尿障害に対する手術治療は石浦が、泌尿器科腫瘍に対する腹腔鏡下手術や浸潤性膀胱癌に対する新膀胱作成手術は新倉が、責任担当医師として分担し、専門性の高い医療を提供しています。
24時間救急外来診療体制を敷いております。肉眼的血尿、排尿障害、尿閉、有熱性尿路感染症、腎後性腎機能障害などに対し、速やかな診療を行っております。
外来診療
月曜日から金曜日までの午前中。
曜日 | 月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 |
15診 | 石浦 | 石浦 | 石浦 | 木村 | 木村 |
16診 | 木村 | 木村 | 新倉 | 新倉 | 新倉 |
月曜日午前 短期解決!尿路結石専門外来 42診 担当 新倉
金曜日午前 排尿障害高度医療専門外来 42診 担当 石浦
水曜日午前 42診 担当 木村
入院診療
他の診療科や専門性をもった医療チーム、さらには看護師、薬剤師、放射線技師、理学療法士、栄養士などと協力して診療サービスの向上に努めています。
排尿自立支援チーム
毎週水曜日に多職種で回診を行い、排尿自立度の向上と、尿道カテーテルの離脱を進めています。 2021年度富山県医学会において発表した「排尿ケアチーム回診時に尿道カテーテル留置全症例の着眼点をまとめた一覧表を作成して多職種によるアセスメントを行い入院患者尿道カテーテル使用比が有意に減少した」が優秀賞を受賞しました。
・排尿自立支援チーム
診療実績
2016年1月から4年間での手術実績
治療内容 | 年度 |
||||
(参考)2017 | (参考)2018 | (参考)2019 | 2020 | 2021 | |
腹腔鏡下副腎腫瘍摘出術 | 3例 | 0例 | 0例 | 0例 | 2例 |
腹腔鏡下腎尿管悪性腫瘍手術 | 9例 | 6例 | 9例 | 6例 | 8例 |
腎尿管悪性腫瘍手術(開腹) | 1例 | 3例 | 3例 | 0例 | 0例 |
膀胱全摘出術 | 2例 | 4例 | 5例 | 4例 | 6例 |
回腸新膀胱造設術 | 2例 | 3例 | 2例 | 2例 | 6例 |
回腸導管造設術 | 0例 | 0例 | 1例 | 1例 | 0例 |
尿管皮膚ろう造設術 | 0例 | 1例 | 2例 | 1例 | 0例 |
前立腺全摘出術(開腹) | 1例 | 0例 | 0例 | 0例 | 0例 |
前立腺全摘出術(腹腔鏡) | 17例 | 13例 | 11例 | 13例 | 13例 |
経尿道的膀胱悪性腫瘍手術 (TUR-bt) | 32例 | 28例 | 37例 | 45例 | 32例 |
経尿道的前立腺切除術 (TUR-p) | 31例 | 22例 | 25例 | 19例 | 26例 |
経尿道的前立腺レーザー蒸散術(PVP) | 0例 | 0例 | 0例 | 0例 | 28例 |
膀胱子宮脱手術(TVM) | 6例 | 0例 | 3例 | 3例 | 2例 |
尿失禁手術(TOT) | 1例 | 3例 | 3例 | 5例 | 3例 |
経尿道的尿路結石除去術(TUL) | 31例 | 21例 | 30例 | 30例 | 31例 |
経皮的腎結石砕石術(PNL) | 3例 | 3例 | 2例 | 9例 | 2例 |
尿管ステント留置術 | 30例 | 27例 | 35例 | 54例 | 77例 |
経皮的腎ろう造設術 | 4例 | 10例 | 7例 | 12例 | 12例 |
体外衝撃波結石破砕術(ESWL) | 27例 | 31例 | 31例 | 34例 | 16例 |
尿道形成術 | 0例 | 1例 | 2例 | 2例 | 2例 |
ボトックス膀胱壁内注入 | 15例 | 4例 | 2例 | 10例 | 17例 |
膀胱水圧拡張術 | 1例 | 0例 | 1例 | 1例 | 2例 |
人工尿道括約筋植え込み術 | 0例 | 0例 | 1例 | 1例 | 0例 |
その他の手術 | 32例 | 63例 | 25例 | 44例 | 41例 |
合計 | 248例 | 243例 | 237例 | 296例 | 326例 |
前立腺針生検 | 60例 | 55例 | 53例 | 42例 | 54例 |
平成29年11月現在、以下の診療を中心に行っています。
- 泌尿器科癌や副腎腫瘍に対する腹腔鏡手術
- 尿路結石に対する尿路結石破砕センターでの治療
- 膀胱癌の根治手術に回腸新膀胱造設術を併用
- 膀胱脱や子宮脱に対する子宮温存での最新式修復手術(TVM手術)
- 腹圧性尿失禁に対する手術(TOT手術)
- 間質性膀胱炎に対する膀胱水圧拡張術
- 前立腺癌、膀胱癌、腎盂尿管がん、腎細胞がんに対する外来化学療法室を利用した抗がん化学療法
- 住み慣れた地域での終活を支援する癌終末期医療
医療連携について
- 泌尿器科疾患が疑われる方のご紹介については全面的にお引き受けいたします。
- 尿路結石の仙痛発作や尿閉など時間外診療を要する疾患につきましても、当直医師と連携をとって、できる限りの対応をさせて頂きます。
- かかりつけ医からの投薬がのぞましい場合は、情報提供を行った上で紹介させて頂きます。
- 在宅医療の利点や有用性を患者や家族に理解して頂いた上で、ご開業の先生方と連携し在宅医療の推進に努めていきます。
- 市内の医療福祉従事者と連携した癌終末期患者への在宅医療福祉サービスを「住み慣れた地域での終活を支援する癌終末期在宅医療」と掲げ、活動しております。
訪問看護との連携について
幅広く相談に応じ、柔軟な連携をとっていきます。以下の点についても尽力していきます。
- 訪問看護による尿道留置カテーテルの管理
- 看取りを含めた癌終末期の在宅看護
- 排尿障害への相談
平成29年11月1日 富山労災病院泌尿器科