内科(腎・高血圧科)のご紹介
当科は、いまや国民病となっている高血圧症、増加の一途をたどる蛋白尿・腎機能障害の患者さまを対象にしております。的確な診断を行い、個々の患者さまに応じた治療を行います。
特徴・特色
当科は、下記の疾患を中心に診療を行っております。
蛋白尿、腎機能低下を指摘された患者さま
蛋白尿、腎機能低下は、比較的自覚症状に乏しく、多くは健康診断や他の疾患の治療中などに発見されます。蛋白尿、腎機能低下をひき起こす病気は無数にあり、例えば、生活習慣病(高血圧症、糖尿病など)、糸球体腎炎、ネフローゼ症候群や自己免疫疾患などが挙げられます。そのため、十分な原因精査および診断を行います。患者さま個々の病状に応じ方針を立て、治療を行います。
高血圧症の患者さま
高血圧症には、大きく分けて2つのタイプがあります。一つは本態性高血圧症であり、現在のところ原因不明(遺伝的素因や環境因子で生じる)といわれています。もう一つは二次性高血圧であり、原因が明らかな(腎動脈狭窄、副腎腫瘍など)タイプです。高血圧症の原因を調べ、動脈硬化の程度や臓器合併症の検索を行います。また、患者さま個々の病状に応じ降圧療法を行い、適正に血圧コントロール(診察室血圧・家庭血圧)を行います。
慢性腎臓病(CKD)の患者さま
CKDとは、腎臓の障害(蛋白尿など)、もしくはGFR(糸球体濾過量)60mL/分/1.73m2未満の腎機能低下が3か月以上持続するものと定義されています。CKDは、心血管合併症および末期腎不全発症の重要な危険因子となります。そこで、心血管合併症の発症を抑え、腎機能悪化を遅らせるように治療をします。すでに腎不全が進行している場合は、腎代替療法について説明し、治療を行います。
すでに透析療法を受けていらっしゃる患者さま
外来で血液透析を行っております。人工透析室で行っており、月・水・金曜日は2クール、火・木・土曜日は1クールで行っております。維持透析患者さまの合併症にも注力しています。
人工透析室診療時間
月・水・金:8時30分~18時30分
火・木・土:8時30分~17時
地域医療機関の方へ
当科に紹介していただける患者さまを外来予約される場合、前もって紹介状に加え、以前からの検査データの経過(血液データ、検尿所見)を地域医療連携室経由でお知らせください。よろしくお願いいたします。
医師紹介
腎・高血圧科部長
絹野 裕之(きぬの ひろゆき)
【専門】
腎臓・高血圧・血液浄化
【資格】
日本内科学会 認定内科医、総合内科専門医・指導医
日本腎臓学会 腎臓専門医・指導医
日本高血圧学会 高血圧専門医・指導医・評議員
日本透析医学会 透析専門医・指導医、VA血管内治療認定医
日本移植学会 移植専門医
透析VAIVT医学会 VAIVT認定専門医・VAIVT血管内治療医
多発性嚢胞腎(PKD)協会 PKD認定医
インフェクションコントロールドクター
日本医師会認定産業医
とやま労災だより
VOL.02 | 高血圧の今昔物語 |
VOL.24 | ニワトリと卵のような、糖尿病と老化の関係 |
VOL.60 | 動脈硬化と言われた方に精密検査をお勧めします |
VOL.63 | 糖尿病専門医に聞く |
VOL.70 | 血圧を測定する度に異なる値が出るのですが |