内痔核・直腸粘膜脱の最新治療法PPH
ここでは、実際の手術のしくみを説明いたしましょう。このという新しい手術の最大の特徴は、痔核を直接切除しないことです。従来の手術では、痔核を切り取ってその後を傷が開いたまんまの場合が多くありました。もちろん、術後に肛門が狭さくするのを防ぐためなのですが、そのために術後、長期にわたって処置がいりましたし、痛みや出血が持続したのです。
そんな従来の手術法にくらべてではいちばんビンカンな肛門の近くにはキズが無く、痛みがすくないですし、キズを開いたまんまにもしませんから、出血もほとんどありません。メスを用いず、この画期的な機械で手術する、まったく新しい手術です。それでは、手術の原理を簡単に説明しましょう。
PPHの原理と手術法
▲STEP1
内痔核は進行すると排便時などに肛門の外に脱出するようになります。
また、一緒に健康な粘膜まで肛門の外にずり落ちてきます。
▲STEP2
麻酔をかけて、肛門から器具をいれ、痛みのない直腸の粘膜を処置します。
▲STEP3
この手術のために専用に作られた器械を挿入し、緩んだ粘膜の切除と縫合を同時に行なってしまいます。
▲STEP4
緩んだ粘膜が切除されることにより、肛門から飛び出していた痔核は、本来の位 置に戻ります。また痔核に注ぎ込む血管が遮断されるため、痔核は次第に小さく消退していきます。
実際の「PPH」の現場はこちらをご覧下さい。