循環器内科 対象となる疾患

急性冠症候群(急性心筋梗塞・不安定狭心症)

緊急の治療を要する疾患であり、24時間体制で対応します。可能な限り早急にカテーテル治療(PCI)を行います。年間約20例の急性心筋梗塞患者の治療を行い、その内の7割以上で橈骨動脈(手首の動脈)からのカテーテル治療を行っております。

急性冠症候群(急性心筋梗塞・不安定狭心症)

安定狭心症

心臓カテーテル検査、心臓核医学検査(負荷心筋シンチグラフィー)を受けていただき、カテーテル治療が必要な方には抗血小板薬を内服していただきカテーテル治療を受けていただきます。8割以上の症例で橈骨動脈(手首の動脈)からの治療を行っております。

心不全

薬物治療に加え、重症例では大動脈内バルーンポンピング(IABP)、経皮的人工心肺(PCPS)を用いて治療を行っています。

徐脈性不整脈

症候性の徐脈性不整脈には一時的ペースメーカー挿入、永久ペースメーカーの植え込みを行っております。生理的な心収縮に近づくよう心室リードは心室中隔に留置するようにしております。またペースメーカーリードの損傷を減らすため、胸郭外穿刺によるリードの挿入を行っております。

閉塞性動脈硬化症

薬物療法に加え、重症下肢虚血(潰瘍、安静時疼痛)、間欠性跛行が強く日常生活が著しく制限されている方には下肢動脈の狭窄・閉塞に対してカテーテル治療を行っております。この疾患の方は全身の動脈硬化が進行していることが多いため64列のCTを用いて、下肢動脈を評価すると同時に積極的に冠動脈、腎動脈の検査を施行しております。

閉塞性動脈硬化症

急性肺血栓塞栓症

64列の造影CT、エコー、肺血流シンチグラフィーを使って診断します。抗凝固療法を行います。重症例では肺動脈内の血栓吸引や血栓溶解療法を、下肢静脈に浮動性の血栓が存在する場合には一時的な下大静脈フィルターを留置し、病状が安定した時点で回収しております。