中央放射線部のご紹介
概要
中央放射線部では診療放射線技師14名(男子9名、女子5名)体制で、院内各診療科からの依頼を受け、診療情報の多い良質な画像提供及び、質の高い放射線治療を実施しております。総合サポートセンターを通じ院外医療機関からの依頼にも対応しています。また、地域救急医療に貢献できるよう、24時間対応出来る体制をとっています。
医療被ばくについても撮影装置のデジタル化が進み低線量での撮影が可能となり、従来と比べて大幅に被ばく線量の低下が図られています。
富山労災病院の理念である、「働く人々・地域の皆さんに信頼され、愛される面倒見の良い病院」を実践するために、患者様の被ばく低減・質の高い検査・医療の安全を最優先し、更なる質の高い医療を提供することを第一に考え日々技術の研鑽に努めております。
保有機器
- 一般撮影 3室(島津製作所 RAD speed Pro)
- CT 2室(キャノン社 Aqlion ONE・SIMENS SOMATOM go Open Pro)
- MRI 1室(シーメンス社 MAGNETOM Aera)
- 血管撮影 1室(フィリップス社 Allura Clarity)
- 乳房撮影 1室(HOLOGIC社 Selenia Dimension)
- 骨密度検査 1室(HOLOGIC社 Horizon Ci)
- X線TV 1室(キャノン社 ZEXIRA)
- ESWL 1室(ダイレックス ジャパン社 INTEGRA)
- ガンマカメラ 1室(GE社 INFINIA)
- 放射線治療 1室(バリアン社 CLINAC 21EX)
- 放射線治療計画装置 1台(エレクタ社 Xio)
- 病棟用移動型撮影装置 1台(FUJIFILM CALNEO GO PULUS)
- OPE室用移動型撮影装置 1台(島津製作所 MobileDart)
- OPE室用移動型透視装置 2台(シーメンス社 Compact L)
検査予約について
一般撮影
胸部・腹部や骨撮影全般を最新の機能を有するフルデジタル(フラットパネル)のX線装置で撮影を行なっています。特に全脊椎撮影や下肢全長撮影では、一度で全ての範囲が同時撮影できる機能を搭載しています。この装置を用いることにより短時間で低被ばくの撮影が可能となり、患者様の負担軽減に役立っています。
骨密度検査
種類のエネルギーの異なるX線を用いたDEXA(デキサ)法により骨密度を測定しています。DEXA法は骨粗しょう症診断の標準検査法とされています。
測定は腰椎および大腿骨頸部で行なっています。腰椎や大腿骨頸部は骨折を起こしやすく、骨折により生活の質が大きく低下する原因となります。この部位を直接測定することにより、精度の高い骨折の危険性を評価することができます。
測定時間は5〜15分程度です。撮影台に仰向けに寝ていただくだけで検査を行うことができます。
定期的に検査を行うことで、骨密度の変化や状態が分かり、骨粗しょう症の早期発見や予防が可能となります。
X線TV
透視装置では、X線を用いて体内の様子をリアルタイムで観察しながらの検査・治療を行なっています。
主にバリウムを使用した食道・胃・大腸の検査や内視鏡と併用して行う消化器疾患の診断・処置、骨折・脱臼の整復といった整形外科領域での処置、泌尿器疾患に対する診断・処置など様々な分野で利用されています。
血管造影検査
血管造影検査とは、手首や鼠径部の血管に針を刺し、血管内にカテーテルを送り込み目的の血管に造影剤を注入しながら、連続的にX線撮影を行う検査です。さらにFPD(フラットパネルディテクタ)搭載により、細かい血管まで少ない線量で鮮明に撮影することが出来ます。
当院の血管造影装置では同時に2方向からの透視、撮影が可能であり、検査時間の短縮、造影剤量の低減により身体への負担が少なく、安全確実に血管内治療が行える装置です。
当院で行っているおもな造影検査・治療を以下に示します。
1.心臓
冠動脈造影検査、冠動脈狭窄病変に対する治療(PCI)、ペースメーカー植え込み
治療
2.頭頸部
頭部血管造影検査、頭部血管内手術(コイル塞栓術や血栓除去術)、頸動脈ステント治療(CAS)
3.腹部
肝動脈化学塞栓療法(TACE)、選択的動脈塞栓術
4.末梢血管
シャントPTA(経皮的血管形成術)