MRI

MRIとは、(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)の略です。MRIは強力な磁石と電磁波を利用して、あらゆる角度から体の臓器や血管を撮影することが出来ます。X線を使用していないため放射線被ばくはありません。全身のあらゆる部位の疾患を発見することが出来ますが、特に脳や、脊椎、四肢、また子宮、卵巣などの骨盤腔に生じた病変に関して有効な検査であることが知られています。

放射線治療装置頭部CT
(はっきり判らない)
頭部MRI
(白く写っている)
脳血管MRA
(血管がつまっている)

同一患者様が同時期に施行された急性期の脳梗塞画像

例えば脳血管領域では、脳動脈瘤や急性期の脳梗塞など造影剤を使わずに見つける事が出来ます。またCTで見つけにくい腫瘍も発見出来ます。
整形外科領域では、一般のレントゲン検査では判りにくい骨折や椎間板ヘルニア、膝関節の半月板、じん帯、炎症、腫瘍なども画像として写し出す事が出来ます。

腰椎椎間板ヘルニア

検査を受けるための注意事項として、MRIは装置自体が大きな磁石のようになっており、強力な磁場が発生しています。検査時には身に着けている金属類などは取り外していただきますが、手術などで体内に金属や機器が入っている方は検査出来ない場合がありますので、医師や担当技師にお伝えください。撮影時には騒音(工事現場にいるような音)がしますが、ヘッドホンを装着し音楽を聴きながら検査します。また、少し狭い装置に15分~30分程度入っていただきますので、若干の圧迫感があります。不安に思われる方はご相談ください。
当院のMRI装置は2016年にドイツのシーメンス社製の最新式の装置を導入しました。装置のトンネルは幅70cm奥行145cmと従来の装置に比べて広く快適になりました。

SIMENS MAGNETOM AERA 1.5T