リウマチ外来(整形外科)

目的

リウマチ外来は関節リウマチの診療を専門とする外来です。関節リウマチは診断や治療に特に専門的な治療が必要になることもあるため開設しております。

診療手順

受診のためには特別な予約は必要ではありません。整形外科の外来受付で申し込んでいただければ結構です。診療はリウマチ学会専門医である平野が担当いたしております。

関節リウマチとは

関節リウマチは日本では80~100万人の患者さんがいると考えられている病気です。中年以降の女性に多く発生する病気ですが、男性や高齢発症の方も珍しくありません。主に手足の関節の痛みや腫れで発症し、次第に関節の破壊が進行していく病気です。
かつては有効な治療薬が少なく、重度の関節の障害に至る方も多くみられました。図1はリウマチ患者の手のレントゲンです。左は正常ですが、次第に破壊が進み。右では著しい関節の破壊がみられます。また、図2は手術中の膝関節です。関節は著しく破壊されてしまっています。
しかし、ここ15年ほどの間に次々と有効な治療薬が登場し、治療が一変しました。以前は一度発症すると治らないとされていましたが、最近では発症早期に強力な治療を行うことで、治ったと考えられる状態も期待できるようになりました。
しかし、このような治療薬には様々な副作用もありますので、定期的な診察や検査が欠かせません。また、治療の進歩により以前のように重度の関節の破壊になってしまう方は少なくなってきましたが、それでも手術が特に有効な治療となることもあります。
リウマチ専門外来では総合的な診断と治療を患者さんに提供することを目的としております。

平野典和

リウマチレントゲン

図1
左はほぼ正常な手のレントゲンです。中央のレントゲンでは関節リウマチによる関節の破壊が左は関節の破壊が著しい例です。最近の治療の進歩により、ここまで進行することは稀です。


人工関節手術時写真

図2
人工膝関節手術時の写真です。大腿骨の関節面を大きく展開していますが、関節面の軟骨は著しく破壊されています。破壊された関節では人工関節手術が良い治療方法となります。


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