頭痛外来(脳神経外科)
頭痛外来では頭痛を訴えてこられた方を適切に診断・治療することを目的にしています。
頭痛とは「顔面を含む頭部の痛み」を指します
- 頭痛は一次性頭痛(明らかな器質的原因の見られない頭痛)と二次性頭痛(明らかに器質的原因に伴う頭痛)とに分けられます。
- 頭痛外来では、まず脳や周辺組織の器質的異常の有無を調べます。器質的異常がみられる二次性頭痛(症候性頭痛ともいう)であれば、それに対応した治療をします。
- 明らかな器質的異常のない一次性頭痛については、そのタイプや症状に応じた生活習慣の改善、理学療法、あるいは投薬、にて診療いたします。
「頭痛外来」診察の流れ
- 頭痛問診票に20個の質問事項がありますので、該当するモノに○をつけていただきます。
- 診察時に、より詳しく頭痛の性質等をお訪ねします。
- 神経学的所見をとるための神経系の診察をします。大体ここまでで8割ほど診断がつきます。
- CT、レントゲン写真、採血検査をします。場合によっては、MRIA、脳波、など必要に応じて他の検査を追加します。
以上で初日の診察結果の説明をします。
- 経過観察する場合は、日常生活の注意・改善点を説明します。
- 内服治療など処置が必要な場合は薬の作用・使用法などを説明します。次回の診察日の予約をします。
- さらなる精密検査が必要なら、その説明をいたします。
頭痛は国際頭痛分類(ICHD-II)にて分類されています
当院ではICHD-IIの大分類を参考にして、以下のように原因を探ります。
- 一次性頭痛:明らかな器質的原因の見られない頭痛。
- 片頭痛
- 緊張型頭痛
- 群発頭痛
- その他の一次性頭痛
- 二次性頭痛(症候性頭痛):明らかに器質的原因に伴う頭痛。
- 頭部外傷による頭痛。
- 脳出血、くも膜下出血など脳血管疾患による頭痛。
- 脳腫瘍などの頭蓋内疾患による頭痛。
- 髄膜炎、脳炎などの感染症による頭痛。
- 高血圧による頭痛。
- 薬物乱用、カフェインなどによる頭痛。
- 労作性の頭痛。
- 副鼻腔、頭蓋骨、眼、耳、鼻などの周辺組織の障害・疾患による頭痛。
- 精神疾患による頭痛。(例、うつ病、心身症)
- 頭部神経痛、顔面痛、三叉神経痛。
- その他の頭痛
例:片頭痛の症状の特徴
(全部見える脳・神経疾患、成美出版社、2014年 より)