気になる症状と医療情報 -急性期疾患-
脳卒中
突然力が入らなくなる、喋りにくい等
脳梗塞の前兆
突然目の前が暗くなる
肺炎・インフルエンザ
痰、咳、熱、倦怠感
不整脈・脳卒中
急に意識がなくなる、失神
狭心症
動くと胸が痛くなる
心筋梗塞
胸が締め付けられる痛み
胃腸炎
腹痛、下痢
尿路結石・椎間板ヘルニア
背部痛、腰痛
※症状はすべて一例です。病気を断定するものではありません。
中高年の方の急性期疾患は急速に重篤化することがあります。
救急外来でもかまいませんから、早く受診してください。
【救急対応のマメ知識】
- とやま労災だより Vol.52 「救急車の呼び方と正しい利用の仕方」
- とやま労災だより Vol.53 「救急救命士が緊急現場で行う救急処置」
- とやま労災だより Vol.54 「救急隊到着までの応急手当(心肺蘇生法)」
- とやま労災だより Vol.55 「救急隊と老人保健施設が行う救急連携訓練」
- とやま労災だより Vol.56 「救急救命士の業務について」
脳卒中(脳こうそく、脳内出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作)
脳卒中は急に発症します。症状のあらわれ方は以下のようなものが多い。変に感じたら直ちに救急受診してください。突然発症する意識障害は脳出血、脳こうそく、くも膜下出血、のいづれでも重症例では出現します。
急に出現する頭痛、嘔気。半身まひ、手足のしびれ、顔のしびれ、歩行困難、めまい、しゃべりにくい、などが脳卒中の特徴的です。時には、24時間以内にこれらの症状が回復することもあります。この場合は「一過性脳虚血発作」が多い。症状が回復したと安心して、放置しておくと早期(1週間以内)に再発して、重篤な後遺症を残すこともありますから、緊急に受診してください。
- 脳神経外科
- 脳神経内科
- 救急案内
- とやま労災だより Vol.1 「未病のまま進行する糖尿病と脳卒中予備軍」
- とやま労災だより Vol.22 「脳梗塞治療はスピードが大事」
- とやま労災だより Vol.26 「心臓病と脳梗塞」
- とやま労災だより Vol.58 「脳梗塞とその急性期治療について」
- とやま労災だより Vol.58 「アルテプラーゼ(静注用血栓溶解薬)について」
脳こうそくの前兆(眼前暗黒)
脳こうそくの前兆として、突然片側の目の前が真っ暗になり、しばらくすると回復することがあります。多くの場合は他には症状ありません。頸動脈が詰まって、重篤な「脳こうそく」を起こす前兆であることがあります。早めに検査・診断を受けて、発作を予防してください。
脳こうそくの前兆として、突然片側の目の前が真っ暗になり、しばらくすると回復することがあります。多くの場合は他には症状ありません。頸動脈が詰まって、重篤な「脳こうそく」を起こす前兆であることがあります。早めに検査・診断を受けて、発作を予防してください。
肺炎・インフルエンザ
インフルエンザでは発熱、咳、倦怠感、鼻水、などで発症することが多い。早期に診断して、抗ウイルス剤の投薬を受けて、安静にする。他人に移さないように4~5日は職場に行かない。
肺炎では発熱、咳、痰、息切れ、などの症状が多い。高齢者では、発熱はなく、元気がない、食欲がない、といった症状で始まることもあります。脳卒中後遺症などで、食物を飲み込みにくい人は「誤嚥性肺炎」を繰り返しやすいので、注意してください。
- 呼吸器内科
- 救急案内
- とやま労災だより Vol.3 「被害をくいとめるための一人一人の心がけ、リスクの高い人は特に注意を」
- とやま労災だより Vol.5 「インフルエンザ本番到来、怖いのは肺炎と脳炎、備えを万全に」
- とやま労災だより Vol.24 「忘れてはいけない病気 結核」
- とやま労災だより Vol.56 「インフルエンザに用いる”くすり”について」
- とやま労災だより Vol.65 「インフルエンザの話」
狭心症
階段を上がる、坂道を上る、急激な運動をしたとき、などに胸が急に苦しくなる、締め付けられる、肩が痛くなる、などの症状が出ることがあります。しばらく安静にしていると治りますが、命にかかわることもありますので、早く受診してください。
- 循環器内科
- 救急案内
- とやま労災だより Vol.36 「循環器専門医はどこにいるの?冠動脈カテーテル治療の専門医はどこにいるの?」
- とやま労災だより Vol.65 「心臓病の情報箱(その一)心臓CT検査」
- とやま労災だより Vol.66 「心電図検査のお話」
- とやま労災だより Vol.67 「心臓病の情報箱(その二)心エコー検査」
急性心筋梗塞
急に胸に痛みを感じたり、呼吸困難や冷や汗などを伴います。安静にしても30分以上症状が続くようなら、心筋梗塞が強く疑われます。心筋梗塞はショック、不整脈など、突然と致命的になりえます。救急車を呼び、直ちに受診してください。
- 循環器内科
- 救急案内
- とやま労災だより Vol.65 「心臓病の情報箱(その一)心臓CT検査」
- とやま労災だより Vol.66 「心電図検査のお話」
- とやま労災だより Vol.67 「心臓病の情報箱(その二)心エコー検査」
不整脈、脳卒中
心臓は規則正しいリズムで収縮を繰り返しています。脈拍が急に早くなったり、遅くなったり、不規則になったりすると心臓からの血液の拍出や心臓への血液の流入が乱れます。そのために大事な組織(脳など)へ行く血液量が急に減少して、失神などをおこします。最も危険な状態は、一時的に心臓が止まるか極端な頻脈が起こっている場合です。その原因を調べて治療する必要があります。循環器内科を受診してください。
- 循環器内科
- 脳神経外科
- 救急案内
- とやま労災だより Vol.1 「未病のまま進行する糖尿病と脳卒中予備軍」
- とやま労災だより Vol.11 「くも膜下出血のお話」
- とやま労災だより Vol.22 「脳梗塞治療はスピードが大事」
- とやま労災だより Vol.26 「心臓病と脳梗塞」
- とやま労災だより Vol.58 「脳神経外科医専門医に聞く」
急性胃腸炎
細菌性の食中毒で、腹痛や、下痢、嘔吐を繰り返すなどの症状があれば、早急な治療が必要です。また、流行性の胃腸炎やノロウイルスによる胃腸炎などは人に伝染しますので、吐物に触れないようにしなければなりません。救急外来など受診して、診断・治療を受け、家族や職場の人に広がらないようにしましょう。
尿管結石
急激な背部痛や血尿(小便に血液が混じる:顕微鏡で尿を調べないとわからないような軽いものもあります)で発症することが多い。また、自然に収まっても繰り返す傾向にあります。自然に結石が排出されることもあります。自然に排出されない場合は、「結石破砕装置」がありますので、手術をしないで結石を摘出できるようになりました。泌尿器科を受診してください。
腰椎椎間板ヘルニアの急性期にも似たような症状が出ますが、この場合には血尿はありません。