気になる症状と医療情報　-がん-

気になる症状と医療情報　-がん-

※症状はすべて一例です。病気を断定するものではありません。

日本人は2人に1人が生涯でがんにかかります。3人に1人ががんで亡くなります。
がんを治す方法は早期発見です。がんの早期発見のため、年に1回は健康診断を受けましょう。
当院は、地域がん診療連携拠点病院です。専門のスタッフが多数います。最善の治療を提供しています。

• 健康診断部

脳腫瘍

脳腫瘍には良性で特に治療しないで経過観察すればよいものや手術摘出により治るものが多くあります。一方、悪性で完治が困難なものもあります。悪性腫瘍には、手術の他に放射線治療や化学療法を組み合わせる治療が進歩しています。
症状は、発生部位により、半身のしびれや、頭痛、目が見えにくい、言葉が出にくいなどいろいろあります。思い当たる症状があれば、一度受診してください。成人に多い脳腫瘍には、神経膠芽腫、髄膜腫、下垂体線腫、などがあります。

• 脳神経外科

肺がん

脳初期の肺がんでは症状はほとんど出現しません。風邪がなかなか治らない、声がかすれる、痰に血が混じるなどの症状で見つかることがあります。特に「タバコ」を吸う方は必ず年に一回は健康診断を受けてください。

• 健康診断部
• 呼吸器内科
• 呼吸器外科
• とやま労災だより　Vol.14　「ワシは胸張って生きて行きたいんやー」
• とやま労災だより　Vol.15　「タバコはなぜ止めるのが難しいか」
• とやま労災だより　Vol.16　「タバコと健康」
• とやま労災だより　Vol.31　「毎年肺癌検診を受けていたのに…」
• とやま労災だより　Vol.64　「日本人の死因の第1位は肺がんです」

乳がん

乳がんは40代から50代の比較的若い女性に多い。しかし、最近は高齢者の乳がんも増えています。胸にしこりをふれる、乳首から血性の分泌物が出る場合にはすぐに病院で検査を受けてください。健診や自己観察などで早期発見できれば、乳房を残した手術が可能で、リンパ節を取る範囲も最小ですみますので、術後に腕が腫れたりすることを予防できます。

• 外科
• 健康診断部
• とやま労災だより　Vol.6　 「乳がんが増えています」
• とやま労災だより　Vol.21　「乳がんについて」
• とやま労災だより　Vol.44　「乳がんについて」
• とやま労災だより　Vol.45　「乳がんについて（第２弾）」
• とやま労災だより　Vol.46　「乳房再建について」

胃がん

胃がんは早期の段階で症状が出ることは少ない。かなり進行しても症状の出ない人も多くいます。進行したがんでは腹部の症状はなくても、貧血の状態で見つかることもあります。胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの良性の病気と症状が似ていることが多い。胃の痛み、不快感、違和感、吐き気、胸やけ、食欲不振、腹部膨満感、などを認めた時は受診して内視鏡検査を受けることを勧めます。また、年に一度の健康診断で早期発見に努めましょう。

• 消化器内科
• 外科
• 健康診断部
• とやま労災だより　Vol.40　「消化管腫瘍の内視鏡治療ESDの治療について」
• とやま労災だより　Vol.41　「消化管における早期がんの内視鏡治療」
• とやま労災だより　Vol.43　「消化管における早期がんの内視鏡治療」
• とやま労災だより　Vol.47　「胃癌について（１）」
• とやま労災だより　Vol.48　「胃癌について（２）」
• とやま労災だより　Vol.59　「肝臓専門医に聞く」
• とやま労災だより　Vol.66　「ピロリ菌の除去について」
• とやま労災だより　Vol.67　「ヘリコバクター・ピロリ菌の検査法について」

大腸がん

大腸がんは発生する場所によって症状が異なります。直腸やS状結腸などの肛門に近い場所では血便や排便時の出血が見られます。痔でも同様の症がみられますので注意が必要です。進行したがんでは便の通過障害により腸閉塞や貧血で見つかることもあります。硬い便は狭い部分を通過しないので、やわらかい便だけが通過して下痢症状になる人もいます。上行結腸などの右側の大腸では通過する便が柔らかいので、通過障害が起こりにくいために、進行した状態で見つかることも多くあります。大腸がんでは、早期発見のために便潜血検査を毎年受けることを勧めます。

• 健康診断部
• 消化器内科
• 外科
• とやま労災だより　Vol.9　 「大腸癌について(1)」
• とやま労災だより　Vol.9　 「大腸癌について(2)」
• とやま労災だより　Vol.23　「大腸癌の腹腔鏡下手術」
• とやま労災だより　Vol.49　「大腸がんについて」
• とやま労災だより　Vol.50　「大腸がんについて（治療編）」

肝がん

肝がんの多くはB型、C型肝炎ウイルスによる慢性肝炎や肝硬変から発生します。最近では、肝炎ウイルスとは関係なく脂肪肝から発生する肝がんが増えていて注目されています。肝炎ウイルスや脂肪肝を持っている方は病院で定期的に検査を受けることが必要です。最近では、肝炎ウイルスを取り除く有効な治療法があります。B型、C型肝炎ウイルス性の方、脂肪肝を指摘された方は、消化器内科で定期的な診察を受けてください。

• 消化器内科
• とやま労災だより　Vol.20　「からだにやさしい肝がんの診療」
• とやま労災だより　Vol.35　「脂肪肝から肝硬変・肝がんへ」
• とやま労災だより　Vol.59　「肝臓の病気と検査データ」

前立腺がん・腎がん

前立腺がんは加齢とともに発生率が上がり、最近の高齢化とともにその数は急増しています。症状だけでは前立腺肥大と区別できません。早期発見のために採血でわかるPSA検査が有効です。50歳を過ぎた男性は年に一度はPSA検査を受けることを勧めます。

• 泌尿器科
• とやま労災だより　Vol.11　「前立腺癌について」
• とやま労災だより　Vol.34　「泌尿器科癌の専門医はどこにいるの？泌尿器がんになったらどの病院がいいの？」
• とやま労災だより　Vol.39　「泌尿器科腹腔鏡手術を開始しました」
• とやま労災だより　Vol.42　「がん治療認定医に聞く(前編)」
• とやま労災だより　Vol.43　「がん治療認定医に聞く(後編)」
• とやま労災だより　Vol.60　「前立腺がんに対する様々な治療手段を揃え、泌尿器科常勤医３人体制で診療をおこなっております」
• とやま労災だより　Vol.68　「泌尿器科専門医に聞く」

膀胱がん

血尿で見つかることが多い。痛みはあまりありません。健康診断を定期的に受けて尿検査をしましょう。

• 泌尿器科
• とやま労災だより　Vol.34　「泌尿器科癌の専門医はどこにいるの？泌尿器がんになったらどの病院がいいの？」
• とやま労災だより　Vol.68　「泌尿器科専門医に聞く」

心の悩み

がんやがん治療に伴う様々な苦痛（痛み、しびれ、だるさ、吐き気、息苦しさ、眠れない、精神的につらい）をやわらげ、生活の質（QOL）の向上を目指す治療が緩和ケアです。当院では専門の医師、看護師、薬剤師のチームにより緩和ケアを提供しています。

• 緩和ケア