気になる症状と医療情報 -慢性期疾患-
骨粗しょう症
背中が丸くなる、身長が縮む、骨折しやすくなる
認知症
物忘れ、道に迷う、不安感が強い
排尿トラブル
尿が出にくい、尿が漏れる、膀胱脱出
頸椎症・五十肩
肩、腕のしびれ・痛み
関節の変形・関節のリウマチ
関節の腫れ・痛み、動かしにくい
生活習慣病(糖尿病・高血圧)
肥満・飲酒・喫煙
皮膚
かゆみ・湿疹・褥瘡
閉塞性動脈硬化症・脊柱管狭窄症
足のしびれ、歩きにくい
※症状はすべて一例です。病気を断定するものではありません。
気になる症状がある場合は早めに受診し、重症化を防ぎましょう。
生活習慣病(糖尿病、高血圧)
糖尿病、高脂血症、高血圧などを含みます。これらは何年間も放置しておくと、脳卒中、心臓病、などの原因になります。遺伝性の方もおられますが、大部分は暴飲暴食や、多量の飲酒、不規則な生活、喫煙などの生活習慣により引き起こされます。日常の生活に気を付けて、健康診断で「早期発見」して、症状の出ないうちに病気を予防しましょう。
- 代謝・内分泌内科
- 内科(腎・高血圧科)
- 健康診断部
- とやま労災だより Vol.2 「高血圧の今昔物語」
- とやま労災だより Vol.4 「糖尿病シリーズ最終回」
- とやま労災だより Vol.24 「ニワトリと卵のような、糖尿病と老化の関係」
- とやま労災だより Vol.60 「動脈硬化と言われた方に精密検査をお勧めします」
- とやま労災だより Vol.63 「糖尿病専門医に聞く」
- とやま労災だより Vol.70 「血圧を測定する度に異なる値がでるのですが」
- とやま労災だより Vol.71 「糖尿病とともに生きるということ」
認知症
物忘れで周辺の人が気づくことが多い。財布をどこに置いたか忘れて、取られたと勘違いする。何度も同じことを聞く。理由もなく外出し、道に迷い帰れなくなる、意欲がなくなる、怒りっぽくなる、性格がだらしなくなる、などで気付くこともあります。単なる加齢によるものか、アルツハイマー型のような病気なのかは検査を受けて、診断・治療されることを勧めます。
- 脳神経内科
- 脳神経外科
- とやま労災だより Vol.37「認知症のお話」
- とやま労災だより Vol.55 「認知症について「どこが違う?認知症の物忘れ」」
- とやま労災だより Vol.56 「認知障害を起こす疾患 認知症を起こす疾患は100以上あると言われています。」
- とやま労災だより Vol.57 「認知症BPSDへの薬物療法」
頸椎症
7個の頸椎骨は軟骨と靭帯・筋肉によって可動性を持ちながら固定されています。これらにより、首の動きが適切に保たれています。過剰な運動が長期に続いたり、姿勢が悪いと、頸椎とその周辺の組織が変性して、骨棘や軟骨や靭帯の肥厚をきたします。上位頸髄を圧迫すると上肢(腕)のしびれや痛み、脱力、歩行障害などを引き起こす。
五十肩
肩関節の炎症(細菌が原因ではない)により、肩関節の痛みや、関節の動きの制限のために上肢(腕)が上がらなくなったり、後ろに回せなくなることがあります。50歳位に多いのですが、その他の年齢でも起こります。
骨粗しょう症
加齢とともに、骨の密度が減少してもろくなり、簡単に骨折してしまいます。軽く転んでも、手足の骨や背骨が折れることがあります。骨密度検査などの検査を受けて、薬を飲んだり、生活や食習慣をかえて、予防しましょう。
- 整形外科
- とやま労災だより Vol.51 「骨粗鬆症 ~あなたの骨、丈夫ですか~」
- とやま労災だより Vol.52 「骨粗鬆症 第2弾」
- とやま労災だより Vol.53 「ロコモティブシンドロームをご存じですか?」
- とやま労災だより Vol.54 「骨粗鬆症の薬について」
- とやま労災だより Vol.71 「高齢者の転倒予防のための運動について」
閉塞性動脈硬化症
足のしびれや痛み、歩行障害で気付くことが多いようです。足背の動脈の拍動の左右差とか、足の冷たさも出現することがあります。進行すると足の壊死をきたし、切断も必要になります。早めの診断・治療が必要です。内服や、血管内治療などの治療法があります。喫煙が大きなリスクですので、禁煙をしてください。
脊柱管狭窄症:頸椎と腰椎に起こりやすい
頸椎管狭窄症
頸椎は7個の骨が軟骨と靭帯・筋肉によって可動性を持ちながら固定されています。これらにより、首の動きが適切に保たれています。過剰な運動が長期に続いたり、姿勢が悪いと、頸椎とその周辺の組織が変性して、骨棘や軟骨や靭帯の肥厚をきたします。それらが神経(頸髄)を圧迫すると手足のしびれや痛み、脱力、などを引き起こします。歩きにくい、手足の細かい動きができない、などの症状があるようなら、受診してください。
腰椎管狭窄症
腰椎は上半身の全体重を受け止めて、直立歩行に欠かせない役割を果たしています。5個の骨が軟骨と筋肉と靭帯により、頸椎と同様に可動性を保ちながら固定されています。したがって、運動・荷重などによるストレスのためにこれらの組織が変性して肥厚します。その結果として腰髄やそこから出る神経を圧迫して下肢のしびれや脱力などの症状をきたします。
排尿トラブル
トイレが近い、夜間よくトイレに起きる、尿の出が悪い、残尿感、尿に血が混じる、排尿時痛みがある。女性の場合に腹に力を入れたら、風船のような塊が出てくる(膀胱脱)などが見られます。これらの症状があると、外出もままならず、睡眠不足などになります。早めに泌尿器科を受診してください。
関節の変形・関節リウマチ
自分の免疫細胞が外的と間違えて、自分自身の関節の細胞を攻撃することがあります。そのために、膝、頚、腰、指、などに痛みや変形をきたします。進行すると歩けない、心臓病を併発する、肺疾患を併発する、など重篤化します。また、リウマチではないが、荷重のかかる関節(膝、股関節など)が疲労性に変形することもあります。早めに診断を受けて、適切な治療が良い。整形外科の関節外来か膠原病・リウマチ科を受診して下さい。